本を読むよ

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「アイデアのつくり方」を読んだ

「アイデアのつくり方」を読んだ。

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

 

 皆さんの知り合いに「この人、面白いことをバンバン思いつくなー」っていう人いませんか?皆さんは思うでしょう。「きっとこの人は頭が良いに違いない」。

 

21世紀になってインターネットが一般的になると、知識(情報)の価値はずいぶん低くなりました。なぜなら、もしそれについて知らないとしても、ググれば分かるからです。

 

知識(情報)の価値の低下とは逆に、知恵(アイデア)の価値は随分と高まりました。「今までにない新しい知恵(アイデア)」を思いつきさえすれば、現在の情報化社会では、低コストでネットに発表したり、動画にしてみたり出来るからです。知恵(アイデア)が面白ければ「クラウドファンディング」でお金を集めて、実現することも可能でしょう。

 

では「アイデアを思いつく」ためにはどうすれば良いのでしょうか?その方法論を書いたのが本書です。

 

驚くべきことに、この中で著者は「アイデアとは、既存の知識(情報)の組み合わせである」と断言しています。つまり、アイデアとは「何もないところから、ふと思いつくもの」ではなく、「事前に色々な情報を知識として知っており、それらを組み合わせることで作られる」と言っているのです。

 

そうであるとすれば、あなたの近くにいる「面白いアイデアをバンバン思いつく人」は実は「あなたよりも頭が良い人」なのではなく「あなたよりも知識(情報)を持っている人」なのです。

 

「え?でも、情報ってググれば分かるんでしょ?」とあなたは思うかもしれません。例えば「新しい浮き輪を開発する」を例に考えてみましょう。あなたは「つまり浮き輪に関する情報を集めれば良いんだな」と「既存の浮き輪製品やビート板」に関する情報を集めると思います。しかし、この時「動物が好きな動物マニア」が「そういえば、白鳥は優雅に泳いでいるように見えて、実は必死に足をバタつかせてるな」とか「ラッコって毛むくじゃらなのに、どうして水に浮かべるんだろう?」とか考え始めます。どちらがより、面白いアイデアを思いつきそうでしょうか?

 

上の例の「『既存の浮き輪製品やビート板』に関する情報」のことを「特殊資料」と言い、「それとは全く関係ない情報(ここでは動物の情報)」のことを「一般資料」と言います。著者はアイデアは基本的に「特殊資料」と「一般資料」の組み合わせで作られると言っています。

 

「一般資料」と言うと難しく聞こえますが、要するに雑学です。例えば皆さんは「昔実在した海賊に関する知識」とか「花言葉」とか「宇宙」とか「近くの美味しい店」とかいう、自分の仕事と全く関係がない情報を趣味で知っていたりすると思います。そういう知識が、アイデアを思いつくためにはとても大切だということです。

 

「インターネットの登場により情報の価値が下がった」と言われていますが、実はアイデアを作るためには「情報の価値」は変わらずとても大事で、仕事に関係ないことでも、自分の趣味や興味がある情報は、どんどん調べて知識として知っておくことが大事、ということです。

 

つまり、色々な知識を得られる「読書」もとても大事なのです。みんな本を読もう。

 

まあ、この本、翻訳本な上に、出版もかなり古いから文章が堅くて読みにくいんだけど。

 

ただ、実物を見てもらえれば分かるんだけど、この本、めちゃくちゃ薄い本です。後書きに「こんなに薄い本で出版してよいのか」的なことが書かれています。

 

興味があったら読んでみてください。