本を読むよ

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「水源――The Fountainhead」を読んだ

「水源――The Fountainhead」を読んだよ。

 

水源―The Fountainhead

水源―The Fountainhead

 

 

これは小説です。

 

この書籍の内容の話をする前に、この書籍の背景を説明したい。

 

アメリカでは「リバタリアニズム」という「自由至上主義」思想があるのですが、彼らに大きな影響を与えている書籍がアイン・ランドが著した「肩をすくめるアトラス」と、この「水源――The Fountainhead」です。

 

アメリカの一般読者が選んだ20世紀の小説ベスト100の第1位が「肩をすくめるアトラス」で第2位が「水源――The Fountainhead」であり、特に「肩をすくめるアトラス」の方は「聖書に次いでアメリカ人に影響を与えた本」と言われています。

 

「肩をすくめるアトラス」も「水源――The Fountainhead」も普通にAmazonで買えるのですが、

 

肩をすくめるアトラス 第一部

肩をすくめるアトラス 第一部

 

 

アインランドさんが先に書いたのは「水源――The Fountainhead」なので、私も「水源――The Fountainhead」を買いました。それがAmazonの履歴によると2017年9月の話です。

 

届いた本の分厚さを見て私の心が折れました。ネットで検索すると、私と同じく買っただけで分厚さに心が折れてる人をたくさん発見できました。分かる。この分厚さは心折れる。

 

しかも、1ページにつき、文章が上段と下段に分けて書かれてる。つまり、1ページに2ページ分の情報量が入ってる。

 

さらにストーリーの序盤だけパラパラと読んでみたところ、特に面白くもない。私はこの書籍を本棚に封印しました。

 

そして今年(2020年)の一月。この「水源――The Fountainhead」の翻訳者の藤森かよこさんが書籍を出版してるのを発見しましてね。

 

 

読んだら結構面白くてね。これは普通に面白い本なので、皆も買うといいよ。

 

で、藤森かよこさん自身も「水源――The Fountainhead」という本のファンでね。

 

これをきっかけに「よし、読むか……。このままだと一生読まないことになりそうだし」と重い腰を上げて、寝る前に少しずつ「水源――The Fountainhead」を読むことにしました。

 

正直に言うと、序盤はつまらないです。セリフの口調も「そんな言いまわし普通しないだろ」って感じでなんだか不自然だし。

 

でも大丈夫です。なんせ20世紀のベスト小説第2位ですし。不自然な口調にも慣れてきて、段々と面白くなってきます。私は79ページで主人公の師匠が主人公の才能を認めるセリフを吐いたころには、もうページをめくる手が苦痛ではなくなっていました。

 

この小説は、大きく第4部に分かれているのですが、第2部からは怒涛の展開でした。もう怒涛よ怒涛。主人公がそんなことするとは思わなかった。

 

ざっくりいうとこの小説の言いたいことは「他人に期待される人生を生きるのではなく、自分が生きたい人生を生きろ」なのですが、これは、この小説が数多主張していることの一つに過ぎません。

 

この小説は実に様々な主張をしています。そして、これらの主張はとても強い力を持っています。

 

どれくらい強い力を持っているかというと、この小説を読んだあなたの人生を変えうるほどに。

 

これは、確かに読む価値がある本です。読んだ人の人生を良い方向に向かわせる力があります。可能であれば出来るだけ若い頃に読めればベストです。

 

でも、私はこの書籍を万人に勧めようとは思いません。「読書が好き」という人のみにこの本に挑戦してほしいです。

 

なぜならこの本の分厚さは、読もうとする人の気持ちを折るからです。あなたの想像している分厚さの三倍の分厚さです。常人には耐えられない。

 

また、読書好きな方は一気読みするのが好きだと思いますが、「一気読みしよう」と思いながら買わないでください。最初から「寝る前に少しずつ読もう」という気持ちで買ってください。じゃないと、本当に心が折れます。

 

この本、値段が引くほど高いし、心が折れるほど分厚いです。

 

「じゃあ、それを無理やり頑張って読むほどの価値がこの本にあるの?」

 

って聞かれれば「ある」と断言できます。ストーリーは後半絶好調に面白いし、この本の主張も考えさせられるものがあります。

 

「我こそは読書好き」って方は、ぜひチャレンジしてください。